◆とかげの見る夢

とかげは　夢見るとかげでした。




でも　ある時から、　夢を見るのは　いけないことだと、思うようになりました。



｢地に足を　つけなくては」



ふわふわと　浮ついて　夢ばかり見ていないで、　現実を　生きなくては・・・





とかげは、夢が　現実を　創り出すことを　知りませんでした。




現実的に　　現実的に・・・　とかげは　自分を　だんだんと　追いつめていったのです。




夢みることはいいことだけど、　とかげの見る夢は　違っていました。



とかげの好んで見た夢は、　悲劇ばかりだったから。




ある時、ペガサスが　教えてくれました。





夢を　見るんだ。　こんなだったらいいのにな～　こうなれば　嬉しい　　そんな夢をね。





とかげは　自分の夢は　ひねくれていたものだったと、気づきました。





夢見ることが　大好きな　とかげは、　もう一度　夢見ることを　始めようと　思っています