◆時の流れ

私たちが　意識できる　世界では、時間は　過去から　未来へと　流れて　います。




過去は　過ぎ去り、今ここには　存在しません。



今日、小学校の時　六年間　徒歩で　通っていた　通学路を、車で　行き過ぎました。





あのころの　私のように、幾人かの　小学生が　小さな足で歩いて　それぞれ　家へと　帰っています。




私の　小学生時代は、あまり　幸せでは　ありませんでした。




私の　安心できる　居場所はなく、寂しい　不安な気持ちで　学校生活を　送っていたように　思います。





けれど、その時間は　もう　過去に過ぎ行き、今ここには　存在しません。


私は　日々生まれ変わり、

古い自分は、過去へと消えていきます。






私は　車の運転を　しながら、

ただ俯いて、涙を堰き止め　はなをぐしゅぐしゅと　させながら、

石のように無感情で

機械みたいに歩いている・・・


小学生の女の子～当時の私に、


こんな風に　声をかけてみました。


心のなかで。



大丈夫。側には　わたしが　ついてる。

いつもいつも、わたしが　一緒だよ。

ずっとね。

わたしは、あなたが　大好き。

とても可愛く思ってる。





そんな風に、話しかけてみると


あのころの　わたしが


わたしを　見上げて、はにかみながら

微笑んだような


そんな気が、しました